「ネットが落ちました」——この一報が入ると、ITサポート部の空気が変わります。
まず確認するのは社内側です。ルーター、ハブ、UTM(ユーティーエム/ネットワークの出入口を守る機器)、LANケーブル、電源タップ。ここが原因なら、その日のうちに手が打てます。
やっかいなのは、ひととおり確認して「うちの機器は正常です」と分かったときです。
回線事業者側の設備故障やエリア障害だと、私たちにできるのは障害を申告して復旧を待つことだけ… 実際に、朝から夕方までほぼ一日、業務が止まってしまったお客様さまもいらっしゃいました。
回線が1本しかない限り、止まったら待つしかありません。

1本目の光回線が止まっても、2本目の予備回線があれば、パソコンも電話もそのまま使えます。
回線のご相談で、私たちが最初にお聞きするのは費用でも速度でもありません。 「もしいま止まったら、何時間耐えられますか?」です。
10年前なら、半日くらいはしのげました。ファイルは社内サーバー、業務ソフトはパソコンの中、電話は電話回線。困るのは「メールが見られない」ことくらいでした。
ところがいまは、こうなっています。
つまり、回線が止まると受発注も資料の確認も社内外の連絡も電話も、まとめて止まります。
クラウド活用によって、業務はより便利に、効率よく進められるようになりました。 その一方で、メールやファイル、業務システムなど、多くの仕事が1つのインターネット回線にぶら下がる形になっています。
そこで今回は、回線トラブルが起きても業務を止めないための対策をご紹介します。

メール、ファイル、業務システム、電話、Web会議。すべてが1本のインターネット回線にぶら下がっています。
ハブの故障、LANケーブルの劣化、ルーター・UTMの熱暴走、設定ミス——社内側が原因なら、切り分けて対処できます。
一方で、社外側はそうはいきません。