近年、企業労務の分野で「つながらない権利」が注目されています。これは、勤務時間外に業務上の連絡や対応を拒否できるという考え方です。
特にテレワークやビジネスチャットの普及により、仕事とプライベートの境目があいまいになりやすくなったことで、以前よりも重要性が増しています。
日本では2026年3月時点で「つながらない権利」を直接定めた法律はありません。しかし、働き方の多様化やメンタルヘルス対策への関心が高まるなかで、今後は勤務時間外の連絡について、より明確なルール整備が求められる可能性があります。企業としては、法改正を待つだけでなく、労働時間管理やハラスメント防止の観点から、今のうちに連絡ルールを見直しておくことが重要です。

各国「つながらない権利」最新動向(2026)
電話に比べて、チャットは圧倒的に気軽です。
それ故に送る側に悪気がなくても、「ひとことだけ」「確認だけ」と夜間や休日にメッセージを送ってしまいやすいのが特徴です。
しかし受け取る側にとっては、必ずしも軽い話ではありません。
個人差はあるものの、通知や連絡を放置できないタイプの人にとっては、寝ている時間以外ずっと仕事とつながっているような感覚になりやすく、気持ちが休まりません。
実際に、深夜・休日の連絡が継続的に行われたり、返答を事実上強いるような運用になったりすると、心理的負担やハラスメント上の問題につながるおそれもあります。

気になる人は、気になるんです.…ならない人が羨ましいです
一方で、現実の業務では「夜に作業したので、朝一で見てもらえるよう連絡だけ入れておきたい」「休日中に気づいたことを、忘れないうちに共有しておきたい」といった場面も少なくありません。
つまり、問題なのは“連絡そのもの”ではなく、**“相手の時間にどう配慮するか”**です。
緊急時を除き、送信のタイミングまで含めて配慮できる仕組みがあれば、業務の効率と働きやすさを両立しやすくなります。
そこで注目したいのが、チャットの送信予約機能です。

LINE WORKSは2026年4月9日のメジャーアップデートで、「トークの送信予約」機能を追加しました。LINE WORKS自身も、近年は“つながらない権利”への関心が高まり、勤務時間外の連絡に配慮する場面が増えていることを背景として挙げています。
この機能により、たとえば夜にメッセージを作成しても、実際の送信は翌営業日の始業後に設定できます。相手を起こしたり、休日中に心理的負担を与えたりせずに、必要な情報共有だけを先回りして済ませられるのが大きな利点です。