ひと昔前とは違って、「安物買いの銭失い」になるようなパソコンは、見かけなくなりました。

しかし、法人利用という目線で考えると、まだまだお勧めできないパソコンが多数存在するのも事実です。

パソコンは性能だけでなく、利用方法も日進月歩です。新型コロナ感染拡大以降は、Web会議が一般化したことで社内利用であってもモバイル要素が重要になっています。

また、法人においてパソコンは付加価値を生み出す道具であり、生産設備といえます。無闇に安価なパソコンを求めるのはお勧めできませんが、予算の都合上、ギリギリ安いパソコンを購入する際の注意点をご紹介いたします。

そもそも安い機種は何故安いのか?

わかりやすい例として、コムデック ITサポート部が推奨する スタンダードシリーズの「450G10」と、同じメーカーで2万円弱ほど安価な廉価シリーズの「250G9」を比較してみましょう。

HP 250 G9 Notebook PC (Core i3-1215U/8GB/SSD・256GB/光学ドライブなし/Win11Pro/Office無/15.6型)

HP 250 G9 Notebook PC (Core i3-1215U/8GB/SSD・256GB/光学ドライブなし/Win11Pro/Office無/15.6型)

機種

CPU

WiFi規格

メモリ増設

Webカメラ

USBポート

USB PD充電

バッテリ

価格

hp 450G10 ノートPC

Core i5-13世代

Wi-Fi 6E

増設可能

物理シャッター有り

TypeC×2+A×2

対応

51WHr 13時間

約11万円

hp 250G9 ノートPC

Core i5-12世代

Wi-Fi 5

増設不可

物理シャッター無し

TypeC×1,A×2

非対応

41WHr 8時間

約9万円

上記の比較表からご理解いただけると思いますが、250G9は通常業務に利用しても当面は何の不満もなくご利用いただけるパソコンです。しかし少しずつ性能や便利さを削って、低価格を実現しているため、5年という目線で見ると性能不足や不満がいずれ生じてくる仕様になっています。

現時点では決して不足してるわけではないのですが、長期利用を考えると少し不満がでてきそうなパソコン、それが低価格シリーズのパソコンなのです。

安価なモデルは、USB TypeCで充電、モニタ拡張ができません

安価なPCの少し不足気味な性能のなかでも、今後最も不便に感じられるのが、USB TypeC ポートのPD対応(充電、モニター拡張)機能です。

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Web会議(ZoomやTeams等)が増えたことや、作業効率を重視した環境を用意する必要性が高まっていることで、PD機能の重要性は増しています。以下の要望をお持ちの場合は、スタンダードPCやモバイルPCをご購入ください。

<aside> 💡 スマートフォンとパソコンで、同じ充電器を使用したい

</aside>

<aside> 💡 社内会議でACアダプタ持ち歩るくのがメンドクサイ

</aside>

<aside> 💡 HDMIケーブルで外付けモニターを使っているがケーブルが邪魔

</aside>